2026年3月1日日曜日

290 心機一転:環境変化と楽しむ

 3月から、新しい日常がはじまります。生活パターンや研究体制の変更があると、新しく考えるべきこと、行動すべきことがあり大変です。そんな環境変化も心機一転として、楽しんでいければと思っています。


 3月になったので、いよいよ大学と距離を置くことになります。2025年3月末の退職後も、今年の2月末までは、研究室の使用が認められていたので、毎日、徒歩で研究室に通っていました。厳冬期の吹雪の日などは大変でしたが、毎日、早朝に起きて歩いて来ることは、気分を切り替えるために有効でした。退職してから、研究だけに専念できる環境が1年間維持されたので、日々充実していました。
 3月からは、自宅で日常の暮らしをしながら、研究も継続することになります。大学には名誉教授室もあるので、何度か入ったのですが、冬場は寒くて長く滞在できません。また、私物を置くことはできないので、毎日ノートパソコンを持ち込んで仕事することになりそうです。近隣の図書館の自習室などの利用も考えに入れて、3月からは新しい日常のルーティンを構築していかなければなりません。
 せっかちに早め早めに考えて、作業は進めているので、研究室の明け渡しも、退職1年前から準備をしてきました。自宅には二室あった子供部屋は、もう使わなくなったので、一室を妻の作業部屋に、もう一室を書斎にすることにしました。自宅を建て、いつも面倒を見てもらっている大工さんに、改装をお願いしました。
 以前にも自宅の各所に書棚をつくってもらったのですが、そちらもすでに本で一杯になっていました。大学から、持ち帰れる本の量を考えると、新たにつくった書斎の書棚には、到底収まりそうにありませんでした。大半を処分するしかないことがわかりました。
 妻からも、自宅が書籍や大学からの荷物であふれるのは困るといわれているので、退職を期に、終活をかねて、大学と自宅の大量の書籍やモノを、計画的に、数年かけて処分することにしました。モノに関して、試料は以前いた博物館に引き取ってもらい、研究費で購入したものは大学に戻しました。問題は、私費で購入した大量の書籍の処分でした。そして新たな研究環境の構築もしていかねればなりません。
 まずは、書籍の処分問題です。大学には大量の専門書が、自宅は専門書と大量の小説類もありました。何人かの退職された先生が、研究室の書籍の処分で、札幌の古本屋に大量の書籍を買い取ってもらっている現場を見ました。ところが、売れるものは少なく、ほとんど値段もつかない状態でした。無料であれば、ある程度引き取ってもらっていました。昔ながらの方法として、古本屋さんに引き取ってもらうことでは、大量の本は処分できそうにありませんでした。
 送って買い取ってくれる古本屋をインターネットで探しました。以前から古本も購入していた書店もあったので、その中から選びました。選んだ古本屋さんは、値段のつかない本も送れば、引き取ってくれました。可能な限り再販売、再利用し、利用できないものは、紙として再生してノートにしていました。
 2023年2月から今年の1月まで2年かけて、段ボール数箱分ずつを、こつこつと送っては、買い取ってもらいました。段ボールの個数は記録していなかったのですが、送った本の総数は3097冊で、そのうち買い取られたのは1591冊でした。古い本や専門書の大半は値段がつかず、新しい書籍でもあまり値段がつかなかったのですが、引き取ってもらっただけでも助かりました。半数は買い取られなかったのですが、再生しくれるので、罪悪感が少なくなりました。
 そして、2月末が研究室が明け渡し期限となっています。3月からは、自宅の一室の書斎に、研究の場を移します。これから、少しずつ環境を整えていくことなります。まずは、2月から3月にかけて研究が途切れないことに注力しました。
 昨年末から進行していた論文3編の初稿や再校は終わっているので、投稿済みのものは手を離れています。現在執筆中の論文ですが、これもほぼ第1稿は完成しています。その状態でしばらく寝かしておける状態にまで仕上げました。
 自宅の書斎で研究環境を整えるのは、これからです。荷物はこつこつと書斎に運んだのですが、研究できる状態がなかなかできません。高齢になったせいか、体を動かして、環境を整備することが億劫で、気力が湧いてきません。3月からは、強制的に心機一転しなければなりません。とりあえずの環境を整えることを目指して、これからこつこつと進めていくことになります。
 今後、新しい日常の中で、読書の時間をもっと確保したいと思っています。その時間を、どうルーティンに組み込むかも考えていきましょう。
 早朝歩いて大学にいくという運動と気分転換を兼ねたルーティンがなくなります。体力維持をどうしていくかも考えなければなりません。
 朝の通勤のルーティンは、近所の散歩に変えようと思っています。これまで4時に起きて、5時に自宅をでて、大学の解錠に合わせて6時すぎに付くようにしました。それを自宅だと、もう少し遅らそうかと考えています。そして散歩で目的地はなく、周回するのですから、近所でいろいろなところを回りたいと考えています。ただし、通勤という必然性がなくなったので、雨や吹雪の日でも散歩おできるかは少々心配です。強い意志をもって、どんな天気であろうが散歩をしたいと考えています。
 現在、妻といっしょに市民プールに通っています。週に3日ほど水中ウォーキンを中心にして、コースが開いていれば少し泳きます。時間は、45分ほどですが、筋力の衰えを少しでも抑えられればと思っています。
 3月には、すべてが一新されるので、試行錯誤しながら日常のルーティンを作り上げていきたいと思っています。そんな試行錯誤も、楽しんでいきたいと思っています。

・試行錯誤・
このエッセイは、引き渡し直前に配信しています。
自宅での新しい環境構築や朝の散歩が
どうしていくかは、まだ不明です。
機会があれば、おいおいこの欄ででも
紹介していければと思っています。
時間的束縛がなくなったので
研究環境をどうしていくかは不明です。
すべては自身が決めることになるのですが、
試行錯誤していきましょう。

・最終日の天気・
3月2日に、研究室で大学職員の立会のもとで
研究室の鍵を返却して、退去が完了します。
いろいろ片付けてきて、
2月末まで必要最低限の
パソコン関係の機材を残しています。
すべて搬出をしてから、引き渡しとなります。
最終日の天気が心配ですが、
日程が決まっているので、
雨でなければいいのですが。
配信日が雨だったので心配ですが。